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2025.01.31

キッチンリフォームのよくある失敗例!後悔しないための準備まで解説

#お役立ち情報

キッチンは家族の食事を支える大切な空間です。毎日使う場所だからこそ、リフォームは慎重に考えたいもの。特に札幌のような地域では、結露対策や保温性など、地域特有の配慮も必要となります。

しかし、せっかくリフォームしたのに「収納が使いづらい」「作業スペースが狭すぎる」と後悔する方は少なくありません。原因の多くは、計画段階での見落としにあると言えます。

そこでこの記事では、株式会社ハウスプランに寄せられた相談事例をもとに、キッチンリフォームでよくある失敗例とその対策をご紹介します。

実例に基づいた具体的なアドバイスで、理想のキッチンづくりをサポートいたしますので、リフォームをお考えの方はぜひ参考にしてください。

キッチンリフォームでよくある失敗例

キッチンリフォームの失敗例を知ることは、後悔のない計画を立てる第一歩といえます。せっかくの投資が無駄にならないよう、以下の5つの観点から注意点を確認していきましょう。

・収納に関する失敗
・スペース・動線の失敗
・設備・機能面での失敗
・デザイン・インテリアの失敗
・メンテナンス面での失敗

これらの失敗例は、多くの方が経験している代表的なものです。具体的な事例を見ていきましょう。

収納に関する失敗

収納の失敗は、キッチンリフォームで最も多い後悔の一つです。特に問題となるのが、パントリーや食品庫の奥行きが深すぎるケース。奥にしまった食材の賞味期限が切れてしまうといった事態を招きかねません。

また、収納量を優先するあまり、引き出しや棚の使い勝手を考慮していないことも。食器棚を設置したものの、開閉時に通路を塞いでしまったり、頻繁に使う調理器具が取り出しにくい位置にあったりするケースが見られます。

このような失敗を防ぐには、収納するアイテムを事前にリストアップし、使用頻度に応じた配置を考えることが大切です。特に札幌のような積雪地域では、まとめ買いする機会も多いため、収納量の確保は重要なポイントとなるでしょう。

スペース・動線の失敗

対面キッチンやアイランド型にリフォームしたものの、想像以上にリビングスペースが狭くなってしまうケースが多く見られます。また、動線設計の失敗により、調理中の無駄な移動が増えてしまうことも。

特に問題となるのは、シンク、コンロ、冷蔵庫の間の距離が遠すぎたり、反対に近すぎたりする配置です。作業効率が悪くなるだけでなく、家族とのすれ違いもストレスとなります。

キッチンの通路幅は最低でも80cm以上、複数人で使用する場合は120cm程度を確保するのが理想的です。また、冷蔵庫の扉の開閉スペースも忘れずに計算に入れましょう。

設備・機能面での失敗

食洗機や床下収納など、一見便利そうな設備を導入したものの、実際にはほとんど使用しないケースが目立ちます。特に食洗機は、手洗いの方が早いと感じたり、対応できない食器があったりと、想定外の不便さを感じることも。

コンセントの位置や数も要注意です。キッチン家電の増加に伴い、コンセントが足りずに延長コードが必要になったり、電源が届かず配置換えを余儀なくされたりするケースが報告されています。

さらに、キッチンの高さが合わないことも大きな問題です。一般的な目安は「身長÷2+5cm」ですが、実際の使用感を確認せずに決めてしまい、腰痛の原因となることも。

デザイン・インテリアの失敗

スタイリッシュな対面キッチンを導入したものの、手元や調理中の様子が丸見えになり、生活感が出てしまうことがあります。特に来客時には気になるポイントとなるでしょう。

また、キッチンだけをモダンにリフォームした結果、リビングや周辺の内装との統一感が失われてしまうケースも。デザイン性を重視しすぎるあまり、実用性が損なわれることも少なくありません。

リフォームの際は、キッチン単体のデザインだけでなく、LDK全体の調和を考慮することが重要です。必要に応じて腰壁を設けるなど、プライバシーへの配慮も忘れずに。

メンテナンス面での失敗

白を基調とした清潔感のあるキッチンに憧れてリフォームしたものの、油汚れや調味料のシミが目立ちやすく、想像以上に手入れが大変になってしまうケースがあります。

特に札幌の湿気の多い季節には、結露や水垢の問題も深刻です。また、換気設備の性能が不十分な場合、調理の際の煙やにおいがリビングに充満してしまい、カーテンや家具への臭い移りの原因となることも。

メンテナンス性を考慮し、汚れが付きにくく掃除がしやすい素材を選ぶことが大切です。高性能な換気設備の設置や、適切な防水・防汚コーティングの施工も検討しましょう。

キッチンリフォーム時の重要な検討ポイント

キッチンリフォームを成功させるには、事前の計画が何より重要です。特に以下の4つのポイントは、快適なキッチンを実現するための基本となるでしょう。

・家族構成とライフスタイルの確認
・必要な機能とスペースの見極め
・収納計画の立て方
・予算配分の考え方

これらのポイントを押さえることで、後悔のないリフォームが実現できます。

家族構成とライフスタイルの確認

リフォームを計画する際は、まず家族の人数や年齢構成、生活パターンを確認することが大切です。共働き家庭なのか、小さな子どもがいるのか、高齢者と同居しているのかによって、必要な機能は大きく変わってきます。

たとえば、家族で料理をする機会が多い場合は、複数人が同時に作業できる広いスペースが必要です。一方、時短を重視する家庭では、動線の効率性を優先した設計が有効でしょう。札幌のような寒冷地では、冬場の食材のまとめ買いにも配慮が必要です。

また、将来的な家族構成の変化も考慮に入れましょう。子どもの成長や親の高齢化など、先を見据えた設計が重要となります。

必要な機能とスペースの見極め

キッチンに求める機能は、家族それぞれの希望を聞き出し、優先順位をつけることから始めます。IHかガスか、食洗機は必要か、収納量はどのくらい必要かなど、具体的な要望をリストアップしていきましょう。

スペースの見極めでは、現在の不満点を出発点に検討を進めます。調理台が狭い、作業動線が悪いといった問題点を洗い出し、改善案を考えていきます。キッチンの通路幅は最低でも80cm、二人作業の場合は120cm程度が目安です。

このとき、家電の配置やコンセントの位置、将来の買い替えも考慮した余裕のあるプランニングを心がけましょう。

収納計画の立て方

効率的な収納計画には、現在使用している食器や調理器具をすべてリストアップすることから始めます。季節の調理器具や普段使わない食器なども含め、収納物の量と使用頻度を把握しましょう。

収納は、使用頻度に応じて「手の届く場所に置くもの」「少し離れた場所でも良いもの」「長期保存のもの」と分類するのが効果的です。頻繁に使うものは取り出しやすい位置に、重いものは低い位置に配置するなど、使い勝手を考慮した計画が重要です。

引き出しやパントリーの奥行きも重要なポイント。取り出しやすさと収納効率のバランスを考えた設計を心がけましょう。

予算配分の考え方

キッチンリフォームの予算は、優先順位をつけて効果的に配分することが大切です。以下のような配分の目安を参考にしてください。

項目予算比率主な内容
本体工事50-60%システムキッチン本体、設置工事
給排水工事15-20%配管工事、水栓工事
電気工事10-15%配線、コンセント増設
内装工事10-15%壁、床、天井の仕上げ
予備費5-10%想定外の工事、オプション

ただし、これはあくまで目安です。重視する機能や設備によって、適切な配分は変わってきます。

また、追加工事に備えて、総予算の10%程度は予備費として確保しておくことをお勧めします。

キッチンリフォームの費用相場について、詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

→キッチンリフォームの費用相場を徹底解説!費用が変動する要因も

後悔しないためのリフォーム準備

リフォームを始める前の準備段階で、以下の4つのポイントを押さえることが大切です。

特に札幌のような寒冷地では、断熱性や結露対策など、地域特有の課題にも注意が必要となるでしょう。

・現状の不満点の洗い出し
・ショールームでの確認ポイント
・リフォーム会社の選び方
・施工前の最終確認事項

それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。

現状の不満点の洗い出し

現在のキッチンの不満点を具体的に書き出すことから始めるのが賢明です。家族全員の意見を集め、できるだけ具体的に記録していきましょう。

収納スペースの不足や調理スペースの狭さといった大きな問題から、調味料の置き場所が使いづらい、シンクの深さが合わないなど、日々の料理で感じる細かな不便さまで書き出すことが大切です。

普段は気にしていない小さな不便さも、実は重要な改善ポイントとなることがあります。

リフォーム後の理想の姿も具体的にイメージし、現状とのギャップを明確にすることで、優先して改善すべき項目が見えてくるはずです。

ショールームでの確認ポイント

ショールーム見学の際は、自宅の間取り図や寸法を持参することで、より具体的な相談が可能です。

実物を見ながら、キッチンの高さと作業のしやすさを確認し、収納スペースの使い勝手も実際に体験してみましょう。

引き出しやドアの開閉感、シンクの深さと使いやすさ、コンロの操作性と安全機能など、カタログやウェブサイトでは分からない使用感を直接確かめることができます。

リフォーム会社の選び方

信頼できるリフォーム会社選びでは、施工実績とアフターフォロー体制を重視すべきです。特に札幌で実績のある会社は、寒冷地特有の課題への対応も期待できます。

見積もりの明確さと詳細さ、担当者の提案力と対応の丁寧さも重要な判断材料となります。

複数の会社から見積もりを取り、内容を比較検討することが賢明です。見積もり金額だけでなく、提案内容や対応の質も含めて総合的に判断しましょう。

施工前の最終確認事項

工事開始前には、工事内容と見積もりの最終確認はもちろん、工事スケジュールの詳細や必要な許認可の有無についても確認が必要です。

特に給排水設備の移動を伴う場合は、建築確認申請が必要になることもあるため、事前に確認し、必要な手続きを進めておくことが重要です。

快適なキッチンを実現するためのアドバイス

キッチンをより快適な空間にするには、設計段階での細かな配慮が重要となります。特に以下の4つのポイントは、長く使い続けるキッチンの快適性を大きく左右するでしょう。

・身長に合わせたキッチン高さの決め方
・効率的な動線設計のコツ
・メンテナンスを考慮した素材選び
・将来を見据えた設計のポイント

それでは、それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

身長に合わせたキッチン高さの決め方

キッチンの高さは作業効率と身体への負担に直結する重要な要素です。

最適な高さの計算式は「身長÷2+5cm」が一般的で、例えば身長160cmの場合は85cmが理想的な高さとなります。実際の決定に際しては、よく履く靴やスリッパの高さも考慮に入れましょう。

家族で身長差がある場合は、最も使用頻度の高い方の身長を基準とすることをお勧めします。ショールームでは、実際に調理の動作をして、特に包丁を使う作業やシンクでの食器洗いの姿勢を確認することが大切です。

効率的な動線設計のコツ

理想的なキッチン動線は、シンク、コンロ、冷蔵庫を結ぶ三角形を基本として考えます。この3点の距離が適切であれば、無駄な移動を減らすことができるでしょう。

冷蔵庫からの食材の取り出し、下ごしらえ、調理、配膳という一連の流れがスムーズになるよう配置を工夫することが重要です。

メンテナンスを考慮した素材選び

キッチンの素材選びでは、見た目の美しさだけでなく、メンテナンス性も重要な要素となります。

特に札幌の気候を考慮すると、結露対策や耐久性が重要になってきます。カウンターやシンクには、傷や汚れに強いステンレスや人工大理石が適しています。

壁面は油汚れが拭き取りやすい素材を、床は滑りにくく掃除がしやすい材質を選ぶことをお勧めします。

将来を見据えた設計のポイント

キッチンは10年以上使用する場所であり、将来の暮らしの変化を見据えた設計が重要です。

加齢に伴う身体機能の変化を考慮し、引き出しの開閉がしやすい取っ手を選んだり、照明を明るめに設定したりすることも大切でしょう。

車いすでの使用も想定し、下部のスペースに余裕を持たせる設計も検討に値します。さらに、家電の進化や生活スタイルの変化にも対応できるよう、コンセントの数や位置にも余裕を持たせることが賢明です。

まとめ

キッチンリフォームの成功には、入念な計画と準備が欠かせません。収納、動線、設備など、様々な観点から失敗例を学び、対策を講じることが重要です。特に札幌のような寒冷地では、結露対策や断熱性能にも配慮が必要となるでしょう。

また、家族構成やライフスタイルに合わせた設計を心がけ、将来的な変化も見据えた計画を立てることが大切です。

ショールームでの確認や、信頼できるリフォーム会社の選定も、後悔しないリフォームの重要な要素となります。

株式会社ハウスプランでは、キッチンリフォームの無料相談を承っております。札幌市で地域に適したキッチンリフォームをご検討の方は、お気軽にご相談ください。経験豊富なスタッフが、お客様のご要望に合わせた最適なプランをご提案いたします。

電話:0120-781-037
メール:tak@houseplan-m.com
お問い合わせ:https://houseplan-m.com/contact/

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