「古くなったお風呂をリフォームしたいけれど、費用が心配」
「寒い札幌の冬を快適に過ごせるお風呂にしたい」
「マンションのお風呂リフォームならではの制限や注意点が気になる」
このような悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。特に札幌市では、冬の寒さ対策は住環境の重要なポイントです。マンションのお風呂は毎日使用する大切な空間だからこそ、リフォームは慎重に検討したいものです。
しかし、マンションのお風呂のリフォームには、戸建てにはない様々な制約があります。管理規約による制限や、建物の構造上の制約、さらには寒冷地ならではの施工上の注意点なども考慮しなければなりません。
本記事では、札幌市のマンションでお風呂のリフォームを検討されている方に向けて、具体的な費用相場から、寒冷地に適した設備の選び方、利用できる補助金制度まで、実践的な情報を詳しく解説します。後悔のないリフォームを実現するために、ぜひ最後までご覧ください。
札幌市のマンションお風呂リフォームの費用相場
札幌市のマンションお風呂リフォームについて、施工内容別の費用相場から、費用を左右する要因まで詳しく解説します。
・札幌市の施工内容別の費用と工期一覧
・リフォーム費用の内訳と分布
・費用を左右する3つの要因(グレード・追加機能・工法)
寒冷地ならではの工事の特徴も踏まえながら、具体的な費用感を把握していきましょう。
札幌市の施工内容別の費用と工期一覧
マンションのお風呂リフォームにかかる費用は、施工内容によって大きく異なります。以下が札幌市における標準的な費用相場と工期の目安です。
施工内容 | 費用相場 | 工期 |
---|
ユニットバスの交換 | 60〜120万円 | 4日前後 |
在来浴室からユニットバスへの交換 | 65〜200万円 | 約1週間 |
天井・壁・床の修繕 | 10〜30万円 | 1〜2日 |
浴槽の交換 | 10〜50万円 | 1日 |
浴室乾燥機新規設置 | 10〜25万円 | 1日 |
寒冷地である札幌市では、断熱性能の高い設備を選択することが推奨され、その分費用が上乗せになることもあります。
特に、冬場の工事は積雪の影響で、資材の搬入や工事スケジュールに余裕を持って計画することが重要です。
お風呂のリフォーム費用について、詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。
→お風呂・浴室の費用相場はどのくらい?内訳や注意点まで解説
リフォーム費用の内訳と分布
リフォーム情報サイト「リショップナビ」の2020年1月~2024年2月時点における、マンションのお風呂リフォームの施工事例データによると、実際にかかった費用は「50〜100万円」の事例が約60%と最も多く、次いで「100〜150万円」が24%となっています。
その他の内訳は以下の通りです。
費用帯 | 割合 |
---|
〜50万円 | 9.9% |
50〜100万円 | 59.7% |
100〜150万円 | 24.0% |
150〜200万円 | 3.9% |
200万円〜 | 2.5% |
この費用には、ユニットバス本体の価格、解体・撤去費用、給排水工事、設置工事などが含まれています。また、寒冷地仕様の断熱材や結露対策など、札幌の気候に適した仕様を選択する場合は、追加費用が発生することがあります。
費用を左右する3つの要因(グレード・追加機能・工法)
マンションのお風呂リフォームの費用は、選択するグレードや機能、工法によって大きく変動します。まず、ユニットバスのグレード選択は費用に大きな影響を与えます。シンプルグレードは70〜90万円台、ミドルグレードは90〜120万円台、ハイグレードは120〜150万円台が一般的な価格帯です。
次に、追加機能の選択も重要な要因となります。例えば追い焚き機能は2〜5万円、浴室暖房乾燥機は5〜40万円、手すりは1本あたり4千〜3万円といった費用が追加で必要となります。特に人気の高いジェットバス機能は15〜30万円と、比較的大きな追加費用となるため、慎重な検討が必要です。
最後に工法の選択も総額を左右する重要な要素です。既存のユニットバスから新しいユニットバスへの交換は比較的安価で済みますが、在来浴室からユニットバスへの変更は高額となります。
部分的な修繕のみの場合は最も安価に抑えることができます。特に札幌市では、冬場の寒さ対策として断熱性能の高い商品や浴室暖房などの機能を付加することが一般的です。これらの追加機能も総費用に影響を与えるため、予算と必要性を十分に検討することが大切でしょう。
マンションのお風呂リフォームの種類と特徴
マンションのお風呂リフォームには、ユニットバス交換や在来浴室からの変更、部分的な修繕など、様々な方法があります。
・ユニットバス交換
・在来浴室からユニットバスへの変更
・部分リフォーム(壁・床・天井の修繕)
・追い焚き機能の後付け
それぞれの特徴や工期、注意点について詳しく解説していきましょう。
ユニットバス交換
ユニットバスからユニットバスへの交換は、マンションで最も一般的なリフォーム方法です。工期は4日前後と比較的短く、費用も60〜120万円程度に抑えることができます。既存の配管位置を活かせるため、大規模な工事を必要としないのが特徴です。
近年のユニットバスは、断熱性能や清掃性が大幅に向上しており、快適な入浴環境を実現できます。特に寒冷地向けの高断熱モデルも充実しているため、札幌の気候に適した選択が可能です。
お風呂のユニットバス交換について、詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。
→ユニットバス交換の費用相場と工期|後悔しない選び方のポイントを徹底解説
在来浴室からユニットバスへの変更
在来工法の浴室からユニットバスへの変更は、65〜200万円程度の費用と約1週間の工期が必要です。タイル張りの浴室を解体し、防水工事から行う必要があるため、工事費用は比較的高額になります。
しかし、リフォーム後は日々のお手入れが格段に楽になり、水漏れのリスクも低減できます。耐久性も高く、長期的な維持費の削減も期待できるでしょう。
部分リフォーム(壁・床・天井の修繕)
壁や床、天井の部分的な修繕は、10〜30万円程度で実施できる比較的お手軽なリフォームです。工期も1〜2日と短いのが特徴です。
修繕方法は、タイルの張り替え(10〜30万円)、壁の塗装(10〜20万円)、パネル張り(10〜30万円)、シート張り(10〜20万円)など様々です。予算や好みに応じて、最適な工法を選択できます。
追い焚き機能の後付け
追い焚き機能の後付けは、新しいユニットバスへの交換時なら2〜5万円程度で設置可能です。しかし、既存の浴室への後付けは、給湯器の交換や配管工事が必要となり、10〜60万円程度の費用がかかります。
特に給湯器が「給湯専用タイプ」の場合は、追い焚き機能付きの機種への交換が必須です。工事期間は配管工事の有無によって1日〜1週間と幅があります。
札幌市のマンション用ユニットバスの選び方
マンション用ユニットバスの選び方は、サイズや機能、価格帯など、考慮すべきポイントが多岐にわたります。
・サイズ選定のポイント
・グレード別の特徴と価格帯
・札幌の気候に適したおすすめ機能・オプション
・ショールームでの確認ポイント
特に寒冷地である札幌市では、断熱性能や暖房機能など、気候に適した選択が重要です。
サイズ選定のポイント
マンション用ユニットバスを選ぶ際、まず確認すべきは既存の浴室のサイズです。一般的なサイズは0.75坪・1.0坪・1.25坪の3種類に分かれています。
ただし、外側の構造(外寸)はメーカーによって異なるため、同じサイズ表記でも設置に必要なスペースには違いがあります。そのため、現地調査でサイズを正確に測定し、設置可能な商品を確認することが不可欠です。
また、浴室の形状や配管位置なども考慮に入れる必要があるでしょう。
グレード別の特徴と価格帯
メーカー各社のユニットバスは、一般的に3つのグレードに分類されます。
ベーシックな「シンプルグレード(70〜90万円台)」は、プラスチック製の水栓や浴槽で費用を抑えた仕様。「ミドルグレード(90〜120万円台)」は、メタル調の設備や断熱浴槽を採用し、使い勝手とデザイン性を両立。「ハイグレード(120〜150万円台)」は、タイル調パネルや人造大理石浴槽など、高級感のある仕上がりが特徴です。
札幌の気候に適したおすすめ機能・オプション
札幌の厳しい寒さに対応するため、高断熱浴槽や浴室暖房乾燥機は特に重要な機能です。高断熱浴槽は保温効果が高く、追い焚きの回数を減らせるため、光熱費の削減にも貢献します。
浴室暖房乾燥機(5〜40万円)は、入浴時の温度差を軽減し、ヒートショック対策としても有効です。また、結露やカビの発生を抑える換気機能も、湿気対策として欠かせません。
浴室の断熱リフォームについて、詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。
→浴室の断熱リフォームで快適空間に!工法別の特徴と効果を徹底解説
ショールームでの確認ポイント
ユニットバスの選定では、カタログだけでなく実際にショールームで商品を確認することをおすすめします。特に確認したいポイントは、浴槽の深さや形状、水栓の使いやすさ、収納スペースの充実度などです。
また、壁パネルや床材の質感、掃除のしやすさなども、実物を見て触れることで正確に判断できます。ショールームには知識豊富なスタッフが常駐しているため、具体的な相談も可能です。
マンションのお風呂リフォームの注意点
マンションのお風呂リフォームには、戸建てにはない独自の制約や注意点があります。工事を始める前に、必ず確認しておくべきポイントを詳しく解説します。
・管理規約の確認と申請手続き
・構造上の制限事項
・工事期間中の生活対策
・アスベスト対策と積雪期の工事における注意点
管理規約の確認と申請手続き
マンションでのリフォームは、まず管理規約でリフォームに関するルールを確認することが必須です。特に水回りのリフォームは、共用の排水管に関わるため、細かな制限が設けられていることが一般的です。
工事の申請は管理組合への提出が必要で、承認までに2〜3週間、場合によっては1ヶ月ほどかかることもあります。また、上下左右の住民への工事の挨拶も必要となるため、余裕を持ったスケジュール調整が重要です。
構造上の制限事項
マンションの構造上、お風呂の位置変更や拡張には制限があることがほとんどです。これは共用部分である壁や床に大きな改修を加えられないためです。浴室の位置を変更する場合は、配管位置や建物構造の確認が必須で、実現できないケースも少なくありません。
また、浴室のサイズアップは、既存の壁の位置や配管スペースによって制限される可能性があります。
工事期間中の生活対策
お風呂のリフォーム工事期間中は、通常3〜7日程度お風呂が使えなくなります。工事内容によって期間は変動しますが、ユニットバスの交換で約4日、在来浴室からユニットバスへの変更で約1週間が目安です。
この間の入浴手段として、近隣の銭湯や日帰り温泉施設、ご家族・親戚宅での入浴など、代替案を事前に検討しておく必要があるでしょう。
アスベスト対策と積雪期の工事における注意点
2005年頃までに施工されたユニットバスには、アスベストが含まれている可能性があります。アスベストが確認された場合、専門業者による事前調査(数万円)と飛散防止工事が必要となり、追加で数十万円の費用がかかる場合があります。
また、札幌市での積雪期の工事では、資材の搬入経路の確保や養生の徹底など、特別な配慮が必要です。大雪による工期の遅れも考慮し、可能であれば積雪の少ない時期での工事を計画することをおすすめします。
札幌市で使えるお風呂リフォームで使える補助金制度
お風呂のリフォームには様々な補助金制度が活用できます。札幌市には独自の補助金制度があり、上手に活用することでリフォーム費用の負担を軽減できます。利用可能な制度について詳しく解説します。
・介護保険の住宅改修費
・給湯省エネ補助金
・札幌市独自の助成金制度
介護保険の住宅改修費
要支援・要介護認定を受けている方が利用できる介護保険の住宅改修費制度があります。浴室の手すり設置や段差解消などのバリアフリー工事が対象となり、工事費の9割(上限18万円)が支給されます。
支給限度額は原則20万円で、所得に応じて自己負担額(1〜3割)が変わります。工事前にケアマネジャーを通して申請する必要があり、工事費は一度立て替える必要がある点に注意が必要です。
給湯省エネ補助金
給湯省エネ事業として、高効率給湯器への交換工事に対する補助金があります。マンションの場合、最大で8〜18万円の補助金が受けられます(ヒートポンプ給湯機で8万円/台、電気ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯機で10万円/台、家庭用燃料電池で18万円/台)。
ただし補助上限は1台までとなりますので、計画的な申請が必要です。
札幌市独自の助成金制度
札幌市住宅エコリフォーム補助制度では、浴室のバリアフリー化や省エネ改修に対して補助金が支給されます。以下のような工事が対象となります:
・浴室内寸面積が0.2㎡以上増加する工事
・浴槽のまたぎの高さを5cm以上低くする工事
・入口の段差を5mm以上低くする工事
・タイル床から滑りにくい床への改修工事
・高断熱浴槽への改修工事
補助金額は工事費(税抜)の10%で、上限50万円まで交付されます。ただし、工事前の申請が必須で、札幌市内に本社・本店がある業者による施工が条件となります。
お風呂リフォームの補助金について、詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。
→【2024年】お風呂リフォームで補助金は使える?種類や申請方法まで
まとめ
札幌市のマンションのお風呂リフォームには、様々な補助金制度を活用できます。介護保険による住宅改修費は、要支援・要介護認定者の方が利用でき、バリアフリー工事に最大18万円が支給されます。また、給湯省エネ補助金では、高効率給湯器への交換で最大18万円の補助が受けられます。
さらに札幌市独自の住宅エコリフォーム補助制度では、バリアフリー化や省エネ改修に対して工事費の10%(上限50万円)が補助されます。ただし、いずれの制度も工事前の申請が必須で、条件や期限を確認することが重要です。これらの補助金を上手に組み合わせることで、より快適な浴室へのリフォームを実現できるでしょう。
株式会社ハウスプランでは、お風呂リフォームとあわせて補助金申請のサポートも行っております。札幌市で補助金を活用したお風呂リフォームをご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
電話:0120-781-037
メール:tak@houseplan-m.com
お問い合わせ:https://houseplan-m.com/contact/