ホーム ー ブログ一覧 ー マンションのリノベーション費用は?事例や注意点も解説

2024.07.30

マンションのリノベーション費用は?事例や注意点も解説

#お役立ち情報

マンションのリノベーションを考え始めたものの、費用面で悩んでいませんか?
「どれくらいの予算が必要なのか」
「予算オーバーしないだろうか」

など、上記のような不安は多くの方が抱える悩みです。

リノベーションの費用は物件によって大きく異なるため、具体的なイメージをつかむのは難しいもの。

そこで本記事では、マンションリノベーションの費用相場をサイズ別に詳しく解説します。さらに、注意すべきポイントや実際の事例、予算を抑えるコツも紹介していきます。

これらの情報が、あなたの不安を解消し、理想の住まいづくりへの第一歩を後押しするはずです。ぜひ最後までお読みください。

マンションリノベーションのサイズ別費用相場

マンションリノベーションの費用は、物件の広さによって大きく変わってきます。ここでは、以下の4つのサイズについて、それぞれの費用相場を解説していきます。

  • 60平米の費用相場
  • 70平米の費用相場
  • 80平米の費用相場
  • 90平米の費用相場


これらの相場を知ることで、自身の物件に適した予算設定の目安を立てることができます。

ただし、これらはあくまで平均的な数字であり、リノベーションの内容や地域によって変動する可能性があることに注意してください。

60平米の費用相場

60平米(約18坪)のマンションリノベーションの費用相場は、700万円〜1,200万円程度です。この費用の内訳は以下のようになります:

  • 設計費:50万円~100万円
  • 工事費:600万円~1,000万円
  • 諸経費:50万円~100万円


具体例として、築30年の2LDKマンションを、対面キッチンのある明るいLDKに改装し、浴室とトイレを一新するケースを考えてみましょう。

この場合、以下のような費用配分が予想されます。

  • キッチンリフォーム:200万円
  • 浴室・トイレ改装:150万円
  • 床・壁・天井の張替え:200万円
  • 収納設置:100万円
  • 電気・給排水工事:150万円


合計で約800万円となり、平均的な費用相場に収まっています。ただし、高級素材の使用や構造変更を伴う場合は、さらに費用が上がる可能性があります。

70平米の費用相場

70平米(約21坪)のマンションリノベーションの費用相場は、800万円〜1,400万円程度です。この費用の内訳は以下のようになります。

  • 設計費:60万円~120万円
  • 工事費:680万円~1,180万円
  • 諸経費:60万円~100万円


具体例として、築25年の3LDKマンションを、オープンキッチンと書斎スペースを備えた現代的な住空間にリノベーションするケースを考えてみましょう。この場合、以下のような費用配分が予想されます。

  • キッチン改装(オープンキッチン化):250万円
  • 壁の撤去と新設(間取り変更):150万円
  • 床・壁・天井の張替え:230万円
  • 浴室・洗面所のリフォーム:180万円
  • 電気・給排水工事:170万円
  • 書斎スペース造作:120万円


合計で約1,100万円となり、平均的な費用相場内に収まっています。ただし、ハイグレードな設備や素材を選択する場合は、さらに費用が上昇する可能性があります。

80平米の費用相場

80平米(約24坪)のマンションリノベーションの費用相場は、900万円〜1,600万円程度です。この費用の内訳は以下のようになります。

  • 設計費:70万円~140万円
  • 工事費:760万円~1,360万円
  • 諸経費:70万円~100万円


具体例として、築20年の4LDKマンションを、広々としたLDKと収納豊富な空間にリノベーションするケースを考えてみましょう。この場合、以下のような費用配分が予想されます。

  • LDK拡張工事(壁撤去・間取り変更):200万円
  • キッチンリフォーム(対面式に変更):300万円
  • 浴室・洗面所・トイレの刷新:250万円
  • 床・壁・天井の張替え:280万円
  • 収納スペース増設:150万円
  • 電気・給排水工事:200万円
  • 省エネ設備導入(断熱強化・高効率給湯器):120万円


合計で約1,500万円となり、上記の費用相場内に収まっています。ただし、高級建材の使用や複雑な構造変更を行う場合は、さらに費用が増加する可能性があります。

90平米の費用相場

90平米(約27坪)のマンションリノベーションの費用相場は、1,000万円〜1,800万円程度です。この費用の内訳は以下のようになります:

  • 設計費:80万円~160万円
  • 工事費:850万円~1,540万円
  • 諸経費:70万円~100万円


具体例として、築15年の4LDKマンションを、広々としたLDKと在宅ワークスペース、充実した収納を備えた空間にリノベーションするケースを考えてみましょう。この場合、以下のような費用配分が予想されます。

  • LDK拡張工事(壁撤去・間取り変更):250万円
  • キッチンリフォーム(高級システムキッチン導入):400万円
  • 浴室・洗面所・トイレの高級化:300万円
  • 床・壁・天井の張替え(一部天然素材使用):350万円
  • 在宅ワークスペース造作:150万円
  • 大型収納システム導入:200万円
  • 電気・給排水工事:220万円
  • スマートホーム設備導入:130万円


合計で約2,000万円となり、高級仕様のため上記の費用相場をやや超えています。ただし、素材や設備の選択によっては費用を抑えることも可能です。

事前に知っておくべき注意点

マンションリノベーションを成功させるためには、事前に知っておくべき重要な注意点があります。ここでは、以下の2点について詳しく解説していきます。

  • リノベーション出来ないものを把握しておく
  • 管理規則と法規制の確認


これらの点を事前に理解し、適切に対応することで、スムーズなリノベーションの実現と、将来的なトラブルの回避につながります。

リノベーション出来ないものを把握しておく

マンションのリノベーションには制限があり、自由に改変できない部分があることを理解しておきましょう。

主な制限事項は以下の通りです。

  • 共用部分の改変
エントランス、廊下、エレベーター、外壁などの共用部分は個人で改変することはできません。
  • 構造躯体の変更
建物の主要構造部(柱、梁、床スラブ、耐力壁など)に手を加えることは原則として禁止されています。
  • 設備配管の大幅な変更
給排水管や電気配線の大幅な変更は、他の住戸に影響を与える可能性があるため制限されることがあります。
  • バルコニーの室内化
避難経路の確保や建築基準法の観点から、バルコニーを室内に取り込むことは多くの場合認められません。
  • 重量物の設置
大型の浴槽や重いピアノなど、床の耐荷重を超える可能性のある物の設置には制限があります。


これらの制限を理解した上で、実現可能なリノベーションプランを検討することが重要です。

管理規則と法規制の確認

マンションリノベーションを行う際は、管理規則と法規制の確認が不可欠です。まず、マンションの管理規約を精査し、リノベーションに関する制限や手続きを把握しましょう。多くの場合、管理組合への事前申請と承認が必要となります。

また、建築基準法や消防法などの法規制も遵守する必要があります。特に、間取り変更や設備移動を伴う工事では、防火区画や避難経路に関する規制に注意が必要です。
これらの規則や法規制を事前に確認し、適切に対応することで、スムーズなリノベーションの実施と、完了後のトラブル防止につながります。不明点は専門家に相談することをお勧めします。

マンションのリノベーションをスムーズに進めるコツ

マンションのリノベーションを効率的かつ満足度高く進めるためには、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、以下の3つのコツについて詳しく解説していきます。

  • 予算の上限を決めておく
  • 絶対に譲れない条件を決めておく
  • 希望する条件の優先順位を付けておく


これらのコツを押さえることで、リノベーションのプロセスがよりスムーズになり、理想の住空間づくりに近づくことができます。

予算の上限を決めておく

リノベーションを始める前に、予算の上限を設定することは極めて重要です。これにより、現実的な計画立案が可能になり、予算オーバーを防ぐことができます。

まず、自己資金と借入可能額を把握し、そこから予算上限を決定します。総工事費の5〜10%程度は予備費として確保しておくことをお勧めします。予期せぬ事態や追加工事に対応できるためです。

予算上限が決まれば、それに基づいて優先順位を付け、何を諦め何を実現するか判断できます。また、適切な業者選定の指標にもなります。

予算管理は工事中も継続的に行い、定期的に見直すことが大切です。予算を明確に設定し、それを遵守することで、コスト面での不安を減らし、満足度の高いリノベーションを実現できるでしょう。

絶対に譲れない条件を決めておく

リノベーションを成功させるには、絶対に譲れない条件を事前に明確にすることが重要です。これにより、プロジェクトの方向性が定まり、意思決定がスムーズになります。

まず、家族で話し合い、生活スタイルや将来のニーズを考慮しながら譲れない条件を洗い出します。例えば、「対面キッチンにすること」「収納スペースを増やすこと」「在宅ワークスペースを確保すること」などが挙げられます。

これらの条件を明確にすることで、設計者や施工業者とのコミュニケーションが円滑になり、望む結果に近づきやすくなります。また、予算や空間の制約に直面した際も、何を優先すべきか判断しやすくなります。

ただし、あまりに多くの条件を「譲れない」としないよう注意が必要です。3〜5項目程度に絞ることで、より実現可能な計画を立てられるでしょう。

希望する条件の優先順位を付けておく

リノベーションでは、すべての希望を叶えることは難しいため、条件に優先順位をつけることが重要です。これにより、限られた予算と空間を最大限に活用できます。

例えば、家族全員の意見を聞き、各自の希望をリストアップします。次に、それぞれの条件について、重要度や緊急性を考慮しながら順位付けを行います。例えば、「1. キッチンの拡張」「2. 収納スペースの増設」「3. バスルームのリニューアル」といった具合です。

優先順位が決まれば、上位の項目から予算を配分し、下位の項目は状況に応じて調整や削除を検討します。

また、この優先順位は、工事の進行に伴って柔軟に見直すことも大切です。優先順位を明確にすることで、迅速な意思決定が可能になり、満足度の高いリノベーションを実現できるでしょう。

まとめ

マンションリノベーションは、費用や規制、優先順位など多くの要素を考慮する必要があります。本記事では、サイズ別の費用相場や注意点、スムーズに進めるコツを紹介しました。

成功のカギは、予算設定、譲れない条件の明確化、優先順位付けにあります。また、管理規則や法規制の確認も忘れずに行いましょう。

これらの情報を参考に、慎重に計画を立てることで、理想の住空間を実現し、満足度の高いリノベーションを達成できるはずです。夢のマンションリノベーションに向けて、第一歩を踏み出してください。

関連記事

  • 中古住宅リノベーションの魅力とは?費用や注意点まで解説

    「中古住宅を購入してリノベーションしたいけど、費用が心配…」「リノベーションって、どんなメリットがあるんだろう?」「注意すべきポイントはなんだろう?」 このような悩みや疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。中古住宅のリノベーションは、新築にはない魅力がある一方で、予想外の費用がかかったり、思わぬトラブルに見舞われたりすることもあります。 本記事では、中古住宅リノベーションの魅力

  • 【2024年最新】リフォーム・リノベーションの補助金とは?対象者や条件、注意点まで解説

    「北海道で家のリノベーションを考えているけど、費用が心配…」「補助金を使えば安くなるって聞いたけど、どんな制度があるんだろう?」「申請の仕方がよくわからない…」 このような悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。 北海道の厳しい気候に対応したリノベーションは、費用がかさむ傾向にあります。しかし、適切な補助金制度を利用すれば、大幅なコスト削減が可能です。 北海道にも補助金制度

  • 500万円でリノベーションは可能?施工内容や費用相場も紹介

    「500万円あれば、どこまでリノベーションできるんだろう?」「予算内で理想の住まいは実現できるのかな?」「優先すべき箇所はどこだろう?」 このような疑問や不安を抱えている方は少なくないでしょう。リノベーションは、住まいに新たな価値を吹き込む素晴らしい選択肢ですが、限られた予算の中で最大限の効果を得るには、慎重な計画と適切な判断が求められます。 特に札幌市のような寒冷地では、断熱性能の