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2025.10.31

外壁塗装の塗料はどれを選ぶ?特徴・価格・選び方のポイントを解説

#お役立ち情報

「シリコンとフッ素、どっちがいいの?」
「業者に勧められた塗料で本当に大丈夫かな」
「塗料の種類が多すぎて選べない」

外壁塗装を検討する際、塗料選びで悩む方は少なくありません。

特に初めて外壁塗装を行う場合、アクリルやウレタン、シリコンなど様々な種類があり、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。

塗料選びは外壁塗装の満足度を大きく左右する重要なポイントです。

価格の安さだけで選んでしまうと数年で塗り直しが必要になったり、逆に高額な塗料を選んでも期待した効果が得られなかったりする可能性があります。

この記事では、外壁塗装に使われる主な塗料6種類の特徴と価格、失敗しない選び方のポイントまで詳しく解説します。

自宅に最適な塗料を選ぶことで、満足度の高い外壁塗装が実現できるでしょう。

外壁塗装に使われる主な塗料6種類

外壁塗装の塗料は耐用年数や価格によって大きく6つに分類されます。

アクリル塗料の特徴と価格
ウレタン塗料の特徴と価格
シリコン塗料の特徴と価格
ラジカル制御型塗料の特徴と価格
フッ素塗料の特徴と価格
無機塗料の特徴と価格

それぞれの塗料で耐久性や費用が異なるため、特徴を理解して選ぶことが大切です。

アクリル塗料の特徴と価格

アクリル塗料は1,000〜1,500円/㎡と最も安価な塗料ですが、耐用年数は5〜8年程度と短めです。

発色が良く透湿性に優れているものの、現在ではほとんど使われなくなりました。

屋外での耐久性に難があり、ひび割れが出やすいというデメリットがあります。数年で建て替えや売却を予定している場合を除き、外壁塗装には向いていない塗料といえるでしょう。

ウレタン塗料の特徴と価格

ウレタン塗料の価格は1,800〜2,500円/㎡で、耐用年数は7〜10年程度です。柔軟性に優れているため、木部や金属、プラスチックなど塗る場所を選ばない万能性が特徴となります。

かつては主流の塗料でしたが、価格と性能のバランスに優れたシリコン塗料の登場により、現在では外壁全体の塗装に使われることは少なくなっています。雨樋や破風板などの付帯部塗装に適した塗料です。

シリコン塗料の特徴と価格

シリコン塗料は2,500〜3,500円/㎡が相場で、耐用年数は10〜13年程度です。

低コストで耐久性もそれなりに長いことから、外壁塗装で最も使用されている塗料といえます。

耐汚染性に優れ、コストパフォーマンスが格段に良い点が人気の理由です。約70%の外壁塗装で使用されているというデータが、シリコン塗料の信頼性を物語っているでしょう。

ラジカル制御型塗料の特徴と価格

ラジカル制御型塗料の価格は3,000〜4,000円/㎡で、耐用年数は12〜15年程度です。

塗料の劣化を引き起こすラジカルの発生を抑制する機能を持っています。シリコン塗料よりも耐用年数が長く、低汚染機能を兼ね備えているのが特徴です。

2012年頃から各メーカーが新製品を投入しており、実績も蓄積されてきたことから人気が高まっている塗料といえるでしょう。

フッ素塗料の特徴と価格

フッ素塗料は3,500〜5,000円/㎡と高価格帯ですが、耐用年数は15〜20年と非常に長いのが特徴です。

ビルやマンションなどの大型建物に多く使用され、スカイツリーの塗装にも採用されています。

耐候性と寿命の長さがしっかりと証明されており、温度変化にも強いため札幌のような寒冷地でも性能を十分に発揮できます。近年では一般住宅でも選びやすい価格帯の商品が増えてきました。

無機塗料の特徴と価格

無機塗料の価格は4,000〜5,000円/㎡で、耐用年数は20〜25年と最も長い塗料です。

紫外線や雨水の影響を受けにくい無機物を主成分としているため、耐候性が群を抜いて高くなっています。

有機物の含有量が少ないため、苔やカビが繁殖しにくい点も特徴です。公共性の高い建物や工場などでしっかりと実績を残していますが、塗膜が硬いため下地が割れやすい木部への塗装には向いていません。

外壁塗装の塗料を選ぶ4つのポイント

塗料選びで失敗しないためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。

予算と耐用年数のバランスで選ぶ
住む予定年数から逆算して選ぶ
外壁材との相性で選ぶ
求める機能性で選ぶ

自宅の状況やライフプランに合わせて、最適な塗料を選びましょう。

予算と耐用年数のバランスで選ぶ

初期費用が安い塗料は魅力的に感じますが、耐用年数が短いと頻繁に塗り替えが必要になります。

例えばアクリル塗料は安価ですが5〜8年で塗り替えが必要になるため、長期的には割高になってしまうでしょう。

一方、フッ素塗料や無機塗料は初期費用が高いものの、15年以上持つため塗り替え回数を減らせます。

30年間のトータルコストで比較すると、高耐久塗料のほうが経済的なケースも少なくありません。

住む予定年数から逆算して選ぶ

今後その家に何年住む予定かによって、選ぶべき塗料は変わってきます。10年以内に売却や建て替えを予定している場合は、安価なウレタン塗料でも十分でしょう。

反対に20年以上住み続ける予定であれば、フッ素塗料や無機塗料を選んだほうが塗り替え回数を減らせます。

ライフプランを考慮しながら、適切な耐用年数の塗料を選ぶことが大切ですね。

外壁材との相性で選ぶ

外壁材の種類によって、適した塗料は異なります。モルタル外壁はひび割れが入りやすいため、弾性の高いピュアアクリル塗料が向いているでしょう。

窯業系サイディングやALCは透湿性の高い塗料が適しており、金属サイディングには防錆効果のある下塗り材が必要です。

外壁材の特性を理解し、相性の良い塗料を選ぶことで塗装の耐久性を高められます。

求める機能性で選ぶ

塗料には耐久性だけでなく、様々な機能を持つものがあります。夏の暑さを軽減したい場合は遮熱塗料や断熱塗料がおすすめです。

外壁の汚れを防ぎたい方には、雨水で汚れを洗い流す低汚染性の塗料が適しているでしょう。

カビやコケの発生を抑えたい場合は、防カビ・防藻機能を備えた塗料を選ぶことで、衛生的な環境を維持できます。

知っておきたい塗料の基礎知識

塗料を選ぶ際には、種類以外にも知っておくべき基礎知識があります。

水性塗料と油性塗料の違い
1液型と2液型の違い
艶あり・艶なしの特徴

これらの違いを理解することで、より適切な塗料選びができるようになるでしょう。

水性塗料と油性塗料の違い

水性塗料は水で希釈する塗料で、臭いが少なく環境に優しいのが特徴です。

現在では外壁塗装のほとんどで水性塗料が使用されており、技術開発が進んだことで油性塗料と同等の耐久性を持つようになりました。

油性塗料はシンナーなどの溶剤で希釈する塗料で、臭いが強いものの密着力に優れています。

外壁塗装よりも耐久性が必要とされる屋根塗装では、現在も油性塗料が多く使われているのが実情です。

1液型と2液型の違い

1液型は硬化剤が最初から混ぜられている塗料で、缶を開けてすぐに使用できます。混合の手間がかからず、余った塗料を翌日でも使用できる点がメリットです。

2液型は塗料と硬化剤が別々になっており、使用時に混ぜ合わせる必要があります。

強固な塗膜を作ることができ、塗装可能な材質の範囲が幅広い点が特徴です。数時間で固まってしまうため、作り置きや保存ができない点には注意が必要ですね。

艶あり・艶なしの特徴

塗料の艶には艶あり、7分艶、5分艶、3分艶、艶消しの5段階が存在します。

艶ありは光沢が強く新築のような輝きがあり、汚れがつきにくく耐用年数も1〜2年ほど長いのが特徴です。

艶なしは光沢がなく落ち着いたマットな質感に仕上がります。温かみのある印象を与えられますが、艶ありに比べて汚れが付きやすい傾向にあるでしょう。

塗料の種類によっては艶の選択肢が限られることもあるため、事前に確認が必要です。

機能性塗料の種類と効果

塗料には耐久性以外にも、様々な機能を持つものがあります。

遮熱塗料・断熱塗料
低汚染塗料
光触媒塗料

自宅の環境や悩みに合わせて、適切な機能性塗料を選びましょう。

遮熱塗料・断熱塗料

遮熱塗料は太陽光を効率よく反射し、室温の上昇を防ぐ塗料です。

夏場の冷房効率が上がり、電気代の節約につながります。価格は2,500円/㎡前後で、耐用年数は10〜20年程度です。

断熱塗料は外の暑さを室内へ伝えない、室内の暖かさを外へ逃がさない機能を持っています。

価格は3,500円/㎡前後となっており、冬場の暖房効率も向上させることができるでしょう。省エネ性能が高いことから、自治体によっては助成金の対象になることもあります。

低汚染塗料

低汚染塗料は親水性が高く、雨水が汚れの下に潜り込んで洗い流してくれる効果があります。

ナノテクノロジーやラジカル制御技術を採用した塗料の多くが、この低汚染機能を兼ね備えているのが特徴です。

外壁に汚れが付着しにくいため、美しい外観を長期間維持できます。幹線道路沿いや工場が近いなど、汚れやすい環境にお住まいの方には特におすすめの機能といえるでしょう。

光触媒塗料

光触媒塗料は酸化チタンの性質を利用し、太陽光との化学反応で汚れを分解・洗い流すことができる塗料です。価格は4,000円/㎡前後で、耐用年数は12〜15年程度となります。

セルフクリーニング効果を持ち、防カビや防藻効果も高いのが特徴です。

ただし日当たりが悪い場所では効果が薄れるため、立地によっては期待する性能が発揮されない可能性があります。日当たりの良い場所に最適な塗料といえるでしょう。

塗料選びで失敗しないための3つの注意点

塗料選びで後悔しないために、押さえておくべき注意点があります。

極端に安い塗料には要注意
業者の提案を鵜呑みにしない
見積書の塗料表記を確認する

これらのポイントを意識することで、適切な塗料選びができます。

極端に安い塗料には要注意

相場よりも大幅に安い塗料を提案された場合は注意が必要です。必要な工程を省いていたり、品質の低い塗料を使用していたりする可能性があります。

「今だけ特別価格」「足場代無料」といった営業トークで契約を急がせる業者にも警戒しましょう。

安すぎる見積もりの理由を具体的に説明してもらい、納得できない場合は他の業者も検討することをおすすめします。

業者の提案を鵜呑みにしない

業者から塗料を提案された際は、なぜその塗料を勧めるのか理由を確認することが大切です。

単に「今一番人気だから」「安いから」といった曖昧な説明しかない場合、外壁の知識に不安がある可能性があります。

自宅の外壁の状態や環境に合わせて、適切な塗料を判断できる業者を選びましょう。

複数の業者から見積もりを取り、提案内容や説明の丁寧さを比較することで、信頼できる業者を見極められますね。

見積書の塗料表記を確認する

見積書には塗料のメーカー名や商品名が明記されているかを確認しましょう。

「シリコン塗料」だけの記載では、どの商品を使用するのか判断できません。塗料名が記載されていれば、インターネットで検索して性能や評判を調べることができます。

「外壁塗装一式」といった曖昧な表記が多い見積書には注意が必要。不明な点があれば遠慮なく質問し、丁寧に説明してくれる業者を選ぶことが大切です。

まとめ

外壁塗装の塗料は、アクリル、ウレタン、シリコン、ラジカル制御型、フッ素、無機の6種類が主流です。

それぞれ耐用年数や価格が異なるため、予算とのバランスや住む予定年数を考慮して選ぶことが重要になります。

外壁材との相性や求める機能性も塗料選びの大切なポイントです。

極端に安い塗料や業者の提案を鵜呑みにせず、見積書の塗料表記をしっかり確認しましょう。適切な塗料を選ぶことで、満足度の高い外壁塗装を実現できます。

株式会社ハウスプランでは、外壁塗装の無料相談を承っております。札幌市で外壁塗装をご検討の方は、お気軽にご相談ください。

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電話:0120-781-037
メール:tak@houseplan-m.com
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