「ウォシュレットが故障したけど、自分で交換できるのかな」
「業者に頼むと高そうだけど、DIYは難しそうで不安」
「どんなウォシュレットを選べばいいのか分からない」
このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
ウォシュレットの故障や老朽化は突然やってくるものです。温水が出なくなったり、ノズルが動かなくなったりすると、毎日使うトイレが不便になってしまいますよね。
実は、トイレのタイプや設備環境によってはウォシュレットを自分で交換することも十分可能です。ただし、住居の条件や作業の難易度を正しく判断することが重要になります。
この記事では、ウォシュレット交換の可否を判断する方法から具体的な交換手順、費用相場、さらには失敗しないウォシュレット選びまで詳しく解説していきます。
自分でウォシュレット交換できるか判断する4つの確認ポイント
ウォシュレット交換を成功させるためには、事前の確認が欠かせません。以下の4つのポイントをチェックすることで、自分で交換できるかどうかを正確に判断できます。
・ポイント1:トイレのタイプを確認する(組み合わせ・一体型・タンクレス)
・ポイント2:設備環境をチェックする(コンセント・給水・スペース)
・ポイント3:住居形態を確認する(持ち家・賃貸・管理規約)
・ポイント4:現在の便座タイプを把握する(普通便座・既存ウォシュレット)
これらの確認を怠ると、交換作業が途中で止まってしまう可能性があります。
ポイント1:トイレのタイプを確認する(組み合わせ・一体型・タンクレス)
ウォシュレット交換ができるかどうかは、お使いのトイレのタイプによって決まってきます。
組み合わせトイレ(分離型)をお使いの場合、便器・便座・タンクがそれぞれ独立しているため、ウォシュレットのみの交換が可能ですよ。これは最も一般的なタイプですね。
でも一体型トイレやタンクレストイレでは便座とタンクまたは便器が結合しているため、ウォシュレットだけの交換はできません。この場合はトイレ本体ごとの交換が必要になってしまいます。
ポイント2:設備環境をチェックする(コンセント・給水・スペース)
ウォシュレットを取り付けるには、アース端子付きのコンセントが必要になります。
コンセントがない場合は電気工事が必要で、追加費用が発生してしまうんですよね。電源コードの長さも重要で、TOTOは1m、パナソニックは0.95m、LIXILは1mが一般的な長さです。
便器の左右に十分なスペースがあるかも重要なポイントです。ウォシュレットと壁の間は30cm以上の距離が必要とされているので、しっかり測っておきたいですね。
ポイント3:住居形態を確認する(持ち家・賃貸・管理規約)
賃貸住宅にお住まいの方は、ウォシュレット交換前に管理会社や大家さんへの確認が必要です。
多くの賃貸物件では温水洗浄便座への交換は認められていますが、退去時には元の便座に戻す必要があります。そのため、取り外した便座は大切に保管しておかなければなりません。
持ち家の場合は自由に交換できますが、分譲マンションでは管理規約で制限がある場合もあるため、事前に確認しておくと安心ですね。
ポイント4:現在の便座タイプを把握する(普通便座・既存ウォシュレット)
現在使用している便座のタイプによって、交換の手順や必要な部品が変わってきます。
普通便座からウォシュレットに交換する場合は、分岐金具の設置やフレキシブル管の交換が必要になることがあります。給水管の形状や材質によって、追加の部品購入が必要になるかもしれません。
既存のウォシュレットから新品への交換であれば、分岐金具などの基本的な配管設備は整っているため、作業がスムーズに進められますよ。
DIY vs 業者依頼はどちらを選ぶべきか
ウォシュレット交換では、自分で作業するか業者に依頼するかで悩む方が多いでしょう。以下の特徴を確認して最適な選択をしましょう。
・自分で交換すべき人の特徴
・業者に依頼すべき人の特徴
・判断に迷った時の決定基準
それぞれのメリット・デメリットを理解して、安心できる方法を選択することが大切です。
自分で交換すべき人の特徴
DIYが得意で普段から工具を使い慣れている方は、自分での交換に向いています。
組み合わせトイレをお使いで、コンセントも設置済みという環境が整っている場合、作業はそれほど難しくありません。時間に余裕があり、2時間程度の作業時間を確保できる方にもおすすめですね。
費用を抑えたい方や、メーカー保証にこだわらない方であれば、DIYでの交換を検討してみてください。ただし、失敗のリスクも理解しておく必要があります。
業者に依頼すべき人の特徴
DIYに自信がない方や、確実な作業を求める方は業者への依頼がおすすめです。
賃貸住宅にお住まいで水漏れなどのトラブルを避けたい方、マンションで階下への影響が心配な方は、プロに任せる方が安心でしょう。電気工事やコンセント増設が必要な場合も、業者依頼が必須になります。
メーカー保証を受けたい方や、アフターフォローを重視する方にとっても、業者依頼の方がメリットが大きいですよ。
判断に迷った時の決定基準
迷った時は、失敗した場合のリスクを考えて判断するのがポイントです。
DIYで失敗すると水漏れによる階下への被害や、追加の修理費用が発生する可能性があります。特にマンションの2階以上にお住まいの場合、数百万円の賠償責任が生じるケースもあるんです。
一方、業者に依頼すれば確実な施工と保証が受けられるため、長期的に見ると安心です。初期費用は高くなりますが、トラブルのリスクを考えると妥当な投資と言えるでしょう。
自分でウォシュレット交換をする完全手順
DIYでウォシュレット交換を行う場合の具体的な手順を解説します。以下の流れで作業を進めていきましょう。
・必要な道具と事前準備
・普通便座からウォシュレットへの交換手順
・既存ウォシュレットから新品への交換手順
正しい手順で作業を進めることで、安全にウォシュレット交換を完了できます。
ウォシュレット交換には、プラスドライバー、マイナスドライバー、スパナ、便座外し工具が必要です。
モンキーレンチやウォータープライヤーがあると、作業がよりスムーズに進められますよ。作業前には必ず止水栓を閉めて、床にタオルやビニールシートを敷いて養生しておきましょう。
便器にラップを掛けておくと、小さな部品を落とした時の紛失防止にもなります。取扱説明書も事前にしっかり読んでおくことが重要ですね。
普通便座からウォシュレットへの交換手順
まず既存の便座を便器の下側からナットやネジを外して取り外します。
次にウォシュレット用のベースプレートをゴムブッシュと一緒に取り付けて、プラスドライバーでしっかり固定してください。給水管の交換では、タンク側と止水栓側のナットを外して分岐金具を設置します。
最後にウォシュレット本体をベースプレートに設置し、給水ホースを接続して電源プラグを差し込めば完了です。通水確認を忘れずに行いましょう。
既存ウォシュレットから新品への交換手順
既存のウォシュレットがある場合は、まず電源プラグとアース線を抜いてから作業を始めます。
取り外しボタンを押しながら手前に引いてウォシュレット本体を外し、ベースプレートとゴムブッシュも取り外してください。分岐金具も一度外して、新しいパッキンに交換することをおすすめします。
新しいウォシュレットは普通便座からの交換と同様の手順で取り付けできますが、既存の配管を活用できるため、作業時間は短縮できるでしょう。
ウォシュレット交換の費用相場
ウォシュレット交換にかかる費用は、DIYか業者依頼かで大きく変わります。以下で詳しい内訳を見ていきましょう。
・自分で交換する場合の費用内訳
・業者に依頼する場合の費用相場
・追加工事が必要なケースと費用
それぞれのメリット・デメリットを理解して、予算に合った選択をすることが大切です。
自分で交換する場合の費用内訳
自分でウォシュレット交換を行う場合、必要な費用はウォシュレット本体と工具代のみです。
項目 | 費用相場 |
---|
ウォシュレット本体 | 1万円~10万円 |
工具購入費 | 0円~2,000円 |
既存便座処分費 | 500円程度 |
工具は一度購入すれば長く使えるため、将来的なメンテナンスでも活用できますね。ただし、作業に失敗すると修理費用が発生するリスクもあることを忘れてはいけません。
業者に依頼する場合の費用相場
業者に依頼する場合は、施工費と処分費が追加でかかってきます。
項目 | 費用相場 |
---|
ウォシュレット本体 | 1万円~10万円 |
取り付け工事費 | 8,000円程度 |
既存便座処分費 | 別途料金 |
大手家電量販店では施工費が9,900円程度に設定されていることが多く、くらしのマーケットなどでは8,000円程度で依頼できる場合もあります。業者によっては本体を定価より安く提供してくれるケースもあるんですよ。
追加工事が必要なケースと費用
トイレの設備状況によっては、追加工事が必要になる場合があります。
追加工事内容 | 費用相場 |
---|
コンセント増設 | 1.2万円程度 |
特殊給水ホース交換 | 2,000円程度 |
普通便座からウォシュレットに交換する場合、分岐金具の設置や給水管の交換が必要になることがあります。隅付タンクやフラッシュバルブ式などの特殊なトイレでは、さらに追加費用が発生する可能性もあるでしょう。
失敗しないウォシュレットの選び方
ウォシュレット選びで失敗しないためには、事前の確認と計画的な選択が重要です。以下のポイントを押さえて最適なウォシュレットを選びましょう。
・サイズと互換性の確認方法
・機能と予算のバランスの決め方
・賃貸住宅での選択時の注意点
正しい選び方を知ることで、長く満足して使えるウォシュレットを選択できます。
サイズと互換性の確認方法
ウォシュレットのサイズには、エロンゲートサイズ(大型)とレギュラーサイズ(標準)の2種類があります。
エロンゲートサイズは取付穴から便器先端まで470mm、開口部が360~380mmです。レギュラーサイズは取付穴から先端まで440mm、開口部が320~340mmとなっています。
現在はエロンゲートサイズが主流ですが、サイズが合わないウォシュレットを選ぶと取り付けができません。どちらか分からない場合は兼用タイプを選ぶのも一つの方法ですね。
機能と予算のバランスの決め方
ウォシュレットの機能は価格に大きく影響するため、本当に必要な機能を見極めることが大切です。
袖リモコンタイプは1万円~3.5万円、壁リモコンタイプは2.5万円~7.5万円が相場となっています。貯湯式は3万円~6万円、瞬間式は5万円~8万円程度で購入できるでしょう。
清掃性を重視するなら除菌機能付き、電気代を抑えたいなら瞬間式を選ぶなど、優先順位を明確にすることで最適な選択ができます。
賃貸住宅での選択時の注意点
賃貸住宅では、退去時の原状回復を考慮してウォシュレットを選ぶ必要があります。
壁リモコンタイプは壁に穴を開ける必要があるため、管理会社によってはNGとされる場合があります。袖リモコンタイプであれば壁に穴を開けずに済むため、賃貸でも安心して設置できるでしょう。
取り外した元の便座は、退去まで大切に保管しておく必要があります。コンパクトで保管しやすいタイプを選ぶのも、賃貸住宅では重要な判断基準になりますね。
まとめ
ウォシュレット交換は、トイレのタイプと設備環境を確認すれば自分でも十分可能な作業です。組み合わせトイレでコンセントが設置済みであれば、DIYで費用を大幅に抑えることができるでしょう。
ただし、賃貸住宅では事前の確認が必要で、水漏れなどのリスクを考慮すると業者依頼の方が安心な場合もあります。
ウォシュレット選びでは、サイズの適合性と必要な機能のバランスを考慮することが重要です。作業に不安がある場合や、一体型・タンクレストイレをお使いの方は、専門業者への相談をおすすめします。
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