キッチンのリフォームを検討する際、「工事期間中はどのくらいキッチンが使えなくなるのだろう」「日々の食事はどうしよう」と不安を感じる方は多いのではないでしょうか。
とりわけ、札幌のような寒冷地では冬場の工事による生活への影響も気になるところです。
実は、キッチンリフォームの工期は工事内容によって大きく異なります。シンプルなキッチンの入れ替えなら数日で完了しますが、レイアウトの変更まで行う場合は1ヶ月以上かかることも。
ただし、事前の準備と適切な対策があれば、工事期間中も快適に過ごすことができるのです。
この記事では、キッチンリフォームの種類別の工期から工事の流れ、そして工事中の生活への対策までを詳しく解説します。リフォームをより良いものにするための工期短縮のコツもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
キッチンリフォームの工期・日数について
キッチンリフォームの工期は、工事内容によって大きく異なります。以下の3つの種類に分けて、それぞれの工期と特徴を解説していきましょう。
・キッチンの入れ替えのみ(2〜6日)
・内装工事を含むリフォーム(5〜10日)
・レイアウト変更を伴うリフォーム(2週間〜1ヶ月)
それでは、それぞれの工事内容と期間について詳しく見ていきましょう。
キッチンの入れ替えのみ(2〜6日)
最も基本的なキッチンリフォームが、既存の位置での入れ替え工事です。キッチンの解体と搬入に1日、設置工事に1〜2日程度が必要となります。工事内容によってはさらに数日かかることも。
特に札幌では、寒冷地向けの設備対応にも考慮が必要です。水回りの凍結対策など、地域特有の工事が加わることもあります。
給排水やガス管の接続、電気工事などのオプション工事を含めると、最大でも6日程度で完了するのが一般的です。給排水工事の際は1〜2時間程度の断水がありますが、それ以外の時間は水道を使用することができます。
内装工事を含むリフォーム(5〜10日)
キッチン本体の交換に加えて、壁紙や床材の張り替えなども行うリフォームです。キッチン周りの内装を一新することで、より快適な空間へと生まれ変わります。
一般的な工程として、1日目は養生とキッチンの解体、2日目は電気・配管工事、3日目に壁紙の交換、4日目は床の張替え、そして5日目以降で新しいキッチンの搬入と設置を行います。
内装工事の範囲や材料の種類によって工期は変動しますが、通常5〜10日程度で完了するのが標準的です。この場合も断水時間は1〜2時間程度に抑えられます。
レイアウト変更を伴うリフォーム(2週間〜1ヶ月)
壁付きキッチンから対面式やアイランド型への変更など、キッチンの位置を大きく変える工事です。配管や電気の移設工事が必要となるため、最も工期が長くなります。
基本的な工程は、解体・電気・配管工事に3日、床の張替えや壁の移設などに5日、そしてキッチンの設置と仕上げに4日程度を要します。工事範囲が広いため、断水時間も1〜4時間程度と長めになることがあります。
LDK全体のレイアウトを変更する場合は、さらに工期が延びて1ヶ月程度かかることも。より大規模な工事となるため、事前の計画と準備が特に重要となるでしょう。
キッチンリフォームの工事工程
キッチンリフォームは、いくつかの工程に分かれて進められていきます。1日目の解体作業から完成までの流れを詳しく解説していきます。
・解体・下準備(1日目)
・設置・仕上げ(2日目以降)
・各工程で必要な作業内容
それでは、工事をスムーズに進めるための各工程の詳細を見ていきましょう。
解体・下準備(1日目)
工事初日は、古いキッチンの解体作業から始まります。まず、床や壁に養生を施し、周辺への汚れや傷を防ぎます。
その後、既存キッチンの解体作業に入ります。この際、家全体の水道を止める必要があり、1〜2時間程度は断水となるでしょう。解体作業では騒音も発生するため、近隣への事前の挨拶が重要です。
解体後は、給排水管やガス管、電気配線の確認と必要な修正を行います。この工程が終われば、キッチン以外の水回りは使用可能となります。1日目の最後には、新しいキッチンを設置するための下地作りまで完了させます。
設置・仕上げ(2日目以降)
2日目からは、新しいキッチンの設置作業が始まります。まず、キッチンの本体を組み立て、正確な位置に設置していきます。
その後、シンクの取り付けや給排水管の接続、ガスコンロの設置、レンジフードの取り付けなど、各設備の施工を順番に行っていきます。取り付けが完了したら、水漏れやガス漏れがないか、電気設備は正常に動作するかなど、安全性の確認を徹底的に行います。
最後に清掃を行い、お客様立ち会いのもと、使用方法の説明と検査を実施して工事完了となるのです。
各工程で必要な作業内容
リフォーム工事では、各工程で様々な作業が並行して進められます。主な作業内容を時系列で以下に整理しました。
工程 | 主な作業内容 | 所要時間の目安 |
---|
養生作業 | 床・壁の保護、搬入経路の確保 | 1時間程度 |
解体作業 | 既存キッチンの撤去、配管類の撤去 | 3~4時間 |
下地工事 | 配管・配線の修正、新規下地の取付 | 3~4時間 |
本体設置 | キッチン本体の組立・設置 | 4~5時間 |
設備工事 | 各種機器の取付・調整 | 3~4時間 |
検査・清掃 | 動作確認、清掃、説明 | 1~2時間 |
これらの作業を確実に行うことで、安全で快適なキッチンが完成していきます。特に札幌の寒冷地では、配管の凍結防止対策なども念入りに行う必要があるでしょう。
工事完了までの全体スケジュール
キッチンリフォームは、実際の工事以外にも様々な準備期間が必要となります。スムーズに工事を進めるための全体的なスケジュールについて解説します。
・見積もり〜契約までの期間(2〜3週間)
・キッチン発注〜納品までの期間(3〜4週間)
・工事完了までのトータル期間(1.5〜2.5ヶ月)
それでは、それぞれの期間で何が行われるのか、詳しく見ていきましょう。
見積もり〜契約までの期間(2〜3週間)
リフォーム計画の第一歩は、業者への問い合わせから始まります。現地調査の日程調整に3日から1週間程度、その後見積書の作成に1週間ほどかかるのが一般的です。
札幌のような寒冷地では、断熱性や結露対策など、地域特有の要件も考慮する必要があり、見積りの作成には慎重な検討が必要となります。
見積書を受け取ってから、内容の確認や他社との比較検討に1週間程度を見込んでおくと良いでしょう。その後、契約までに必要な調整を行い、合意に至るまでに2〜3週間程度の期間を要します。
キッチンリフォームの費用相場について、詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。
→キッチンリフォームの費用相場を徹底解説!費用が変動する要因も
キッチン発注〜納品までの期間(3〜4週間)
契約後、いよいよキッチンの発注に入ります。既製品のシステムキッチンであれば、通常3〜4週間程度で納品となります。
ただし、オーダーメイドのキッチンを選択した場合は、製作に1〜2ヶ月ほどかかることもあります。また、海外製のキッチンを選んだ場合は、輸送期間を含めて3〜4ヶ月程度必要となるでしょう。
この期間中に、工事の詳細な打ち合わせや、必要な部材の手配なども並行して進めていきます。
工事完了までのトータル期間(1.5〜2.5ヶ月)
キッチンリフォームの全体的な所要期間は、以下のような流れで進んでいきます。
工程 | 所要期間 |
---|
業者選定・見積り | 2~3週間 |
契約・キッチン発注 | 3~4週間 |
工事準備期間 | 1~2週間 |
実際の工事期間 | 2日~1ヶ月 |
標準的なリフォームの場合、問い合わせから工事完了まで、全体で1.5〜2.5ヶ月程度を見込むのが一般的です。
季節や工事内容によって変動する可能性もあるため、余裕を持った計画が大切でしょう。
リフォーム工期を短縮するコツ
工事期間をできるだけ短縮し、スムーズにリフォームを進めるためのポイントをご紹介します。
・事前の片付けと養生の準備
・工事日程の賢い選び方
・業者との念入りな打ち合わせ
以下で、それぞれの具体的な方法について解説していきましょう。
事前の片付けと養生の準備
工事をスムーズに進めるために、事前の準備が重要です。まず、キッチン周辺の整理整頓から始めましょう。
食器や調理器具は段ボール箱に詰めて、使用頻度の高いものと低いものを分けて収納します。リフォーム後にすぐ使えるよう、分類しながら梱包していくのがポイントです。
また、工事の際に必要となる養生シートや廃材置き場の確保なども、事前に準備しておくと作業がスムーズに進みます。特に札幌の冬場は、室内への雪の持ち込み防止など、季節に応じた養生対策も必要となるでしょう。
工事日程の賢い選び方
工期を短縮するためには、工事の開始日をうまく設定することが大切です。多くの工務店は土日が定休日となるため、月曜日からスタートすることで、工期が土日を挟まずに済みます。
また、天候の影響を考慮し、梅雨や台風シーズン、大雪が予想される時期は避けることをお勧めします。春や秋の比較的安定した季節を選ぶことで、天候による工期の遅れを防ぐことができるでしょう。
ただし、これらの季節は混み合いやすいため、早めの予約が必要となります。
業者との念入りな打ち合わせ
工事を効率的に進めるには、業者との綿密な打ち合わせが欠かせません。工程表を確認しながら、各作業の所要時間や注意点を細かく確認しましょう。
特に水道やガスの停止時間、騒音が発生する作業の時間帯などは、具体的に確認しておくことが重要です。また、工事中に必要となる駐車スペースの確保や、搬入経路の確認なども忘れずに行いましょう。
リフォーム期間中の生活への対策
工事期間中も快適に過ごすための対策について解説します。
・水道・電気が使えない時間帯の対処法
・調理スペースの確保と代替案
・住みながらリフォームのポイント
工事中の生活をスムーズに送るためのポイントを見ていきましょう。
水道・電気が使えない時間帯の対処法
工事中は一時的に水道や電気が使えない時間帯が発生します。給排水工事の際は1〜2時間程度の断水となり、トイレや洗面所も使用できなくなるでしょう。
事前に水をポリタンクやペットボトルに確保しておくと安心です。また、洗濯や入浴などは工事の時間帯を避けて計画的に行うことをお勧めします。
電気工事の際も短時間の停電が予想されるため、冷蔵庫内の温度管理には特に注意が必要です。
調理スペースの確保と代替案
工事期間中はキッチンが使えないため、別の場所に簡易的な調理スペースを設けることが重要です。リビングの一角や和室などを仮設キッチンとして活用しましょう。
便利な調理器具として、電気ケトル、電子レンジ、ホットプレート、IH調理器などの準備がお勧めです。これらがあれば、簡単な調理は可能となります。
また、使い捨て食器の活用や、外食・デリバリーの利用も計画に入れておくと良いでしょう。
住みながらリフォームのポイント
工事中も自宅で生活を続ける場合は、いくつかの工夫が必要になります。まず、工事エリアと生活エリアを明確に分けることが大切です。
粉じんや騒音対策として、工事エリアとの仕切りをしっかり設けましょう。また、貴重品や壊れやすいものは工事エリアから離れた場所へ移動させておくことをお勧めします。
工事業者の出入りが頻繁になるため、セキュリティ面での配慮も必要です。鍵の受け渡しは必ず記録を残し、貴重品の管理も徹底しましょう。
まとめ
キッチンリフォームの工期は、工事内容によって大きく異なります。シンプルな入れ替えであれば2〜6日程度で済みますが、レイアウト変更を伴う大規模なリフォームでは1ヶ月程度かかることもあるでしょう。
また、実際の工事までには、見積もりや契約、キッチンの発注など、様々な準備期間が必要です。全体の所要期間は1.5〜2.5ヶ月程度となるため、余裕を持った計画が大切です。
工事期間中の生活への影響を最小限に抑えるためには、事前の準備と対策が重要となります。仮設キッチンの設置や、工事エリアと生活エリアの区分けなど、適切な準備を行うことで、快適に過ごすことができるのです。
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